キラリと見えたこと日記

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佐賀関へ行ってきました。





「個性というものに戯れてはいけない。戦わなくちゃ。そして結果が自信になってくるの。それが人生ですよ。」





たどり着く自信はあった。

佐賀関トンネルを抜けてしばらく行くと、佐伯・臼杵の文字が書かれた看板があって

これは行き過ぎてしまった!と思ってまた引き戻った。

適当にお店の前に止まって電話をした。








Nさんとは以前イベントをした時に作品を見てくださった方で

お礼状を送ってからしばらくして、Nさんから手紙が届いた。

ペンケースのなめらかさがとても気に入ったので、

フェルトでバッグを作ってほしいという注文だった。

"拝啓"で始まり"かしこ"で結ぶ。

封を開いた瞬間、ただならぬ空気を感じてそのまま手紙を中に収めた。

落ち着いて手紙に向き合える自分を用意できた時には2日経っていた。

その後お返事を書き、そしてまた手紙が届いた後

一度電話をして、ようやく今日お会いできることになった。







電話の先に穏やかな声が響く。

どうやら目指して進んでいた消防署はまだまだ先で

佐賀関トンネルを抜けても問題なかったようだ。

雨に打たれる海をもう一度横目に見ながら道を進む。

あった。

目印の消防署から、事前に聞いていた道順で気持ちよく進むと

Nさんが待つお寺(自宅)に到着した。








Nさんとお会いしたのは、もちろん作品作りの打ち合わせのためだが

会った瞬間、堅苦しいあいさつをするのでもなく

突然お座敷で作品についての話が始まる熱っぽさに

とてもエネルギーを感じた。

2時間くらい夢中だった。

家族のこと・Nさんの仕事のこと・家業のこと・佐賀関の土地や歴史について

いろいろな話を共感しながら会話しているうちに

予定にしていたお昼ごはんのことを思い出したのは3時前だった。

その後の時間の都合により、外食に出掛けるのはやめて

出前でのお食事をご馳走になった。








「個性というものに戯れてはいけない。戦わなくちゃ。そして結果が自信になってくるの。それが人生ですよ。」







Nさんに素晴らしい肩書きのある方ということや

肩書きという言葉が野暮になるくらい情熱的で凛とした空気は

決して人を威圧するものでもなく

自分を守るものでもなく

すっと相手の空気に寄り添うものだった。

おかげで私は緊張することなく

意識が通じ合う喜びと、尊敬と親しみを感じてとても心地いい時間を過ごせた。

遣われる言葉はどれも正しく控えめで、上品に響いた。

Nさんは染色においてとても素晴らしい技術を持っている方のようだ。

「作品を観る」という側の視点も豊かで、バッグの取っ手の縫い方で生まれる緩やかさや

その作家にしか出せない味わいについての話題から「個性」の話になった。

「何かを作る時に、ここで止めよう、という瞬間で止めると偶然とはいえすべてが調和して

心地よく仕上がりますね。」と私が言うと

Nさんは「それが個性なのよ。」と言った。

「だけど、個性というものに戯れてはいけない。戦わなくちゃ。そして結果が自信になってくるの。それが人生ですよ。」










それは「自分でいることは大切だけど、鏡ばかり見ていてはいけない。」

ということなのだろうか。

「個性」がその人がどんなに取り繕っても漂ってしまう霧のようなものだとしたら

自分でそれを見ることはできない。

何度も呼ばれることで決まる肩書きのように、個性も周りの人達が決めるのかもしれない。

以前、一緒に仕事をさせてもらったカメラマンの方が

「自分はこれしかできないというのが一番楽なんだよ。」

と言っていたのを思い出した。

それは芸術に対する批判とも、ただその人の信条とも受け取れるが

私は前者の意味を感じた。

人の判断は曖昧で不確かだけど

自分が思う「いい感覚」が商品として、作品として

必要とされることをずっと続けることができたなら

自己満足を誇りに思ってもいいですか。

普段はそんなことは置いておいて、思い切り楽しんでいるけれど。

私に漂う霧が濃く、愛されるものでありますように

日々まだ知らない感情と景色を求めて戦うのみである。
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by goaminaoko | 2010-03-23 20:53 | Comments(3)

和柄も好き。

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ブックカバーに何かきれいな紙を買おうと思って出掛けました。

文具やさんで見つけた好きな柄。

美しい!
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by goaminaoko | 2010-03-18 21:19 | Comments(3)

春のおだんご。

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ばぁちゃんが遊びに来た。
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by goaminaoko | 2010-03-12 23:32 | Comments(0)

デザートは果物から食べなさい。

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ケーキやアイスクリームから食べると果物が酸っぱく感じるから、なんだとか。

そう教えてくれたのは、前の会社の経理のおばちゃんだった。

電卓で計算した後、信用できないらしく

いつもそろばんで計算し直していた面白いおばちゃんだった。




「果物から食べると美味しいのよ」と言ったときの

シャツの柄をはっきりと覚えている。

少し誇らしげな淡いピンクの、細かい花柄だった。

その時からずっと果物から先に食べていますよ、とか

やっぱり美味しく感じますね、とか

いつか話せたらいいなと思う。
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by goaminaoko | 2010-03-03 22:39 | Comments(3)